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君に届くまで

第78章 番外編1



お昼の休憩が終わる頃…。



審神者部屋に加州が戻って来た。
今度は他の刀剣達も引き連れて。

「レン、ハロウィン行こうよ。」

と、加州。

「仮装、こんなに可愛いのがいっぱいあるよ?」

と、大和守はカタログを見せる。

「出店もこんなにあるんだって。」

「レンの好きなたこ焼きもありますよ?」

「大将、クレープ好きだろ?」

乱、鯰尾、薬研は、最初より数が増えているパンフレットを広げて見せた。

「絶対楽しいぞ。」

いつ帰って来たのやら、鶴丸も混じっている。

「…鶴さん、あなたは遠征に行っていた筈ですよね?報告はどうしたんですか?」

レンは半眼で鶴丸を見遣る。

「加州に報告したぞ。」

満面の笑みで答える鶴丸を横目に、今度は加州を見る。

「近侍なんですから仕事しましょうよ。」

「してるよ、勿論。それと並行してレンの説得もするの。」

加州はにっこり笑って返した。

「これとそれとは別だと思いますが。」

「別だね、確かに。だから俺一人じゃ無理だから応援呼んだの。」

加州の答えに、他の刀剣達はにっこり笑う。
これにはさすがのレンも二の句が継げず、ため息をつく。
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