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夢小説短編集【IDOLiSH7】

第2章 憧れの人〜ドリノベVer〜


気持ちを切り替えよう。

だが先程の二人の会話からすると、収録が終わった後、モモさんはあのモデルさんと食事に行くのだろう。

私も赤ネイルの理由を聞きたかったが、それはまた今度聞けば良い。

「まもなく本番でーす!皆さん立ち位置にスタンバって下さーい!」
『はーい!』




無事収録が終わり片付けを終えスタッフルームへ向かおうとすると、今朝のモデルさんとモモさんが廊下で何か立ち話をしていた。

邪魔にならないよう、一礼して通りすぎようとすると、モモさんから呼び止められた。

「あ、先に楽屋入っててね!」

モモさんと一緒に喋っていたモデルさんが不思議そうな顔で私に視線を向けていたが、軽く会釈だけしてその場を後にする。

楽屋って…Re:valeの楽屋だよね。

うん。

私に楽屋なんてあるハズない。

けど何故…?

モモさんはあのモデルさんと食事しに行くし…

あ、そっか。

その前にちゃちゃちゃーっと、赤ネイルの理由を教えてくれるんだきっと。

忙しいのに本当優しい人だなぁ。

そんな事を思いながらRe:valeの楽屋につき一応ノックをすると、中からユキさんの返事が聞こえる。

「失礼します」
「あいちゃん。どうしたの?」
「モモさんにここで待っているように言われたんですけど…お邪魔でしたよね…」
「いや、全然。モモが女の子になっちゃったのかと思ってビックリしたよ」
「フフフッ、どういうボケですかそれ!」
「いや、モモとお揃いの赤ネイルなモンだからついね」
「へ…?」

ユキさんのその一言で、一瞬で体が固まった。

「な、何言ってるんですかユキさんってば…」

精一杯頭をフル回転させ、私はボケにボケを重ねる事にした。

「そ、それに…モモさんの認識、爪の色だけかいっ…!」
「フフッ、良いツッコミだね。さすが長年Re:valeの側に…いや、ずっとモモの事を見てきたあいちゃん」

な、なんだかユキさんの様子がおかしい。

いや、この場合私の様子もおかしいのか…?

「そんなとこに突っ立ってないで、早く座れば?」
「は、はぁ…」

おずおずと楽屋に足を踏み入れると、急にユキさんに手を引っ張られる。

「ユ、ユキさんっ…!?」

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