第2章 憧れの人〜ドリノベVer〜
「ね、言って?俺の事…好き?」
「…はいっ」
「ほ、ホントッ…?」
「はいっ…」
「やったあっ…!!」
そう声を出しながらガバッと抱き締められた。
「赤ネイル、本当にご利益あった…!!」
「フフッ」
「ん?何笑ってんの?」
「なんだかモモさん可愛くて」
「…ふーん」
そう言ってモモさんがニヤリと口端をあげた。
「な、なんですか…」
「男に可愛いって、あんまり嬉しくないんだよ?」
「あ、ゴ、ゴメンなさい…」
「やーだ」
「え?」
「そんな子には、オシオキ♪」
「へっ…」
そう言った瞬間、モモさんに押し倒され再び舌を絡めてきた。
「ンンっ…!んむぅっ…!」
「ハァッ…これでも、まだ可愛いなんて言う…?」
「…い、言えませんっ…」
「よろしい♪」
そうニカッと笑うモモさん。
本当に夢みたいだ。
モモさんが私の事を好きなんて…
「よし、じゃあユキにこの事を報告しに行こう」
「ユ、ユキさんに?」
「そ♪ユキにはあいとの事たくさん相談してきたからさ」
そ、そうだったんだ…
「この後時間ある?」
「も、もちろんですっ…!」
「これから改めてヨロシクね」
「はいっ…!」
嬉しさのあまり、今度は嬉し泣きをしてしまった。
モモさんがその涙を袖で優しく拭ってくれる。
憧れの人が、恋人になりました。
〜end〜