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夢小説短編集【IDOLiSH7】

第2章 憧れの人〜ドリノベVer〜


だが、今更ではあるが気になった事がある。

どうして百さんはいつも赤いネイルをしているのか。

最近は男の人もオシャレでネイルをする時代ではあるが、何故ほぼ赤ネイルなのか。

誤魔化しついでに、その疑問をモモさんに打ち明ける事にした。

「そ、そういえばモモさん。なんでいつも赤ネイルなんですか?」
「へ?ああ…知りたい?」
「はい!是非とも」

期待に満ちた眼差しでモモさんを見つめていると、唇にモモさんの指があてられた。

「今日の収録が終わったらトクベツに教えてあげる♪」

しかもウインクつきで。

今のは、不意打ちにも程がある。

心臓に悪い…

だが、今から仕事だ。

集中しなければ。

再び仕事スイッチを心の中で押し、収録スタジオへと向かった。


スタジオに入った瞬間、色んな所から挨拶が飛び交ってくる。

Re:valeの人気もさることながら、視聴率も高いこの番組には大御所から新人まで様々なジャンルのタレントが集められる。

収録が始まる前のこの瞬間が私は好きだ。

心もしゃっきりする。

するとそんな中、一人の女性がモモさんに駆け寄ってきた。

「おはようモモ!ねえねえ見て?アタシもモモとお揃いの赤ネイルにしたの!似合う?」

彼女は今勢いのある人気モデル。
人懐っこい性格で、たまにグイグイ気味なところが周りをハラハラさせる場面もあるが、可愛くてスタイルが良いだけではなく実力も兼ね備えている。
最近は色んな番組から引っ張りだこだ。

「アタシはお店でやってもらったんだけど、モモはネイルサロンとかでやってもらってるの?それとも自分で?」
「それはナイショ♪」
「えー?何でよ、教えてよ~!」
「じゃあヒントだけ。このネイルにはファッション以外のふか~い理由があるのだ♪」
「深い理由?何それ気になる!」

何か理由があるんだ…

こっそり二人の会話に耳を傾ける。

「じゃあ、この収録が終わったら二人でご飯でも食べに行こうよ!だからソコで教えて?アタシ奢ってあげるから!」

なるほど、そうやって誘えば良いのか…

勉強になる…

「何言ってんの!こんな人気モデルと俺が二人でご飯なんか食べたら大事になっちゃうでしょ?」
「え〜?」

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