第12章 ❄️ その実態は
数時間前_______________
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「オールマイトさん、ちょっといいですか。午後の戦闘訓練の事なのですが」
この日の午後は新入生の初めてのヒーロー基礎学。担当はオールマイト。
「んぉ、相澤クン、どうしたんだい。」
怪我による体力の減退から常にマッスルフォームを維持できないオールマイトは、生徒から見えない職員室ではひょろひょろのおじさん、こちらがトュルーフォーム。こころなしか(いや確実に)喋り方も覇気がない感じだ。
「奇数だから1人余るでしょう、それを、''特別枠''にしてもう1試合増やしましょう。そこに入れてほしいのは雪です。」
「ほう…、元々ハンデをつけて3人ペアを作るつもりだったが…。しかしなるほどね、彼女か。」
相澤の意図を察するオールマイト。
「ええ、他3人は最も優秀だった者で。彼女に''わざと''能力を見せておく。昨日の最下位のペナルティとでも言えば生徒達も納得するでしょう。」
「うん、了解したよ。実技試験で一部見えた彼女の伸び代、その実態がどれほどのものなのか、楽しみだ。」
相澤も頷く。
「それに昨日は片方の個性しか見ることができなかったので。もう片方の個性、どれほどまでに扱えるのか、興味があります。」
「ああ、確かに。実技試験の時も分かりづらかったね。それを言うなら、轟少年もまだ片方の個性しか見せてはいないが。」
「彼の方はおおよそ、炎も氷と同じくらいであると予想が着きます。何しろ、エンデヴァーさんの息子ですからね」
「なるほど、実力が最も未知数なのは彼女というわけか。個性も、それ以外の部分も。」
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「それでは始めようぜ!!最初の対戦相手はこいつらだ!!」