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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第18章 ❄️️ 名前












❄️❄️❄️

















ドスッ……



暗い部屋で、小さなパソコンのモニターの明かりだけが照らす、満身創痍の男の姿。


「両腕両足撃たれた…」



痛みに悶えながらも悔しそうに 憎らしいという感情をそのまま言葉に変えるように絞り出す声。


「完敗だ…」


心臓の鼓動が傷口に響く。生きている証の脈動が、死にそうな程に彼を苦しめる…



「脳無もやられた、手下どもは瞬殺だ…子供も強かった…
平和の象徴は 健在だった…!」





その声に耳を傾けるのは…





「話が違うぞ先生…」






とても希望の光とは言い難い、人工的な光。
無情にも思えるその先から。



返答が返ってくる。




《違わないよ。》















《ただ見通しが甘かったね。》

《うむ…舐めすぎたな、敵連合なんちうチープな団体名でよかったわい、ところで。》






死柄木に"先生"と呼ばれた存在とは別の声の主が、問いかける。




《ワシと先生との共作 脳無は?回収してないのかい?》



これに応えるのは死柄木よりも傷の浅いと言える黒い男だ。



「吹き飛ばされました。正確な位置座標を把握できなければいくらワープとは言え探せないのです。そのような時間は取れなかった。」

《せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに…。まァ…仕方ないか…、残念。》



そこでふと、死柄木が顔を隠した手の指の隙間から目をギョロリと覗かせながら呟いた。


「パワー…そうだ……」














「一人…オールマイト並みの速さを持つ子供がいたな……、それからあの、白い………小さいの…雪みたいな、あれはきっと…………」


《……………………………へぇ。》






思い出すと一層、募る悔しさ。


「あの邪魔がなければオールマイトを殺せたかもしれない…ガキがっ…ガキ…!次は捕まえてやる…!」

《まさか…、彼女を見つけたのかい…?》

「きっと前に先生の言ってたガキだ、けど…!強かった…、最初は見えなかったんだ…!畜生、いったいどうやって…」

《くくっ、そうかそうか…。まあ悔やんでも仕方ない!今回だって決して無駄ではなかったハズだ。》






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