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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第10章 ❄ 冗談じゃない!






顔を青くする生徒達。



「最下位除籍って…!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」


またもや抗議の声を挙げる麗日。


相澤は変わらず淡々と述べる。


「自然災害…大事故…身勝手なヴィランたち…。いつどこから来るか分からない厄災。日本は理不尽にまみれてる。」


うっと押黙る麗日。


「そういうピンチを覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから3年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。」




しかし次第に生徒達のやる気はみなぎっていく。




「''Plus Ultra''さ。」


相澤もニヤリと笑う。











「全力で乗り越えて来い。」






































「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ。」










❄❄❄








そして、(一部の者にとっては恐怖の)体力テストが始まった。





計測は出席番号順、2名ずつペアになって行われる。(21番の八百万は先生に計測してもらっている。)






雪とペアを組んでいるのは瀬呂という男子。


第一種目 50m走。






皆 中学の時よりも当然、いい記録を出していく。


中には変わらない成績の者もいるが、それぞれ他に得意分野がある。





教室で雪の個性を聞き忘れたことに気が付いた芦戸や蛙吹 切島は、ソワソワと彼女の様子を窺っていた。


50m走の記録は7,03。

早い方だが普通の人間レベルだ。




''凍らせる''ことが出来る個性。しかしそれは物を凍らせる訳でもなく、氷を作ることでもなく、単純に冷やすだけでもない。



ぜー、はー、と苦しそうにヨタヨタと歩く雪。
同じく普通に走った瀬呂より遅かったことが悔しいと言うような表情を見せている。






















次々と普通ではない記録を出す生徒達を見て、相澤は。

(まぁ…水を得た魚、他がどうするかが見物だな)






''個性''を最大限使い 各記録の伸び代を見れば
【何ができて】【何ができない】かが浮き彫りになる。

それは己を活かす 創意工夫に繋がる……





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