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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第9章 ❄ 再会や初めまして





「ってことは、物を凍らせる個性なのか?」


『凍らせるとはちょっと違って……』


「じゃあじゃあ、氷を作れるとか!」


『いや、作れるのは氷とは違って…』


「ケロ?じゃあ温度を操るの?」


『みんなちょっとずつ惜しいっ』





いつの間にか誰が雪の個性を当てられるか、というクイズ大会になる。

『ふふ、答えはね…』



そう言って手のひらを前に出す。

とびきり綺麗な結晶を作って見せようと力を込め始めようとした時…



「おい君!!机に足をかけるな!!」



近くで大きな声がする。

皆、驚いて声のする方を窺う。



「あぁ!?」

「雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」

「思わねーよ てめーどこ中だよ端役が!」









『何あれこわいね。そういえばきりしま、髪どうしたの??』

「あっ!?髪? えっと実は……って今!?」



雪の言葉で意識をこちらに戻す4人。





「あっそうなんだよ!びっくりするよね!」

「ええ、私も最初は誰か分からなかったわ。零ちゃん、よく分かったわね。」

『ふふ、元気な声で分かった。』


にこにこと笑顔で切島を見上げる雪。



「…っおお、あー、サンキュ?」




4人の頭からは雪の個性の話はすっかり抜けてしまっていた。

















飯田の大声で(名乗るのも聞こえていた)一瞬静まった教室が、ガヤガヤと再び賑わい始めた頃…
























「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」



























低い声に、再び静まり返る教室。







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