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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第9章 ❄ 再会や初めまして









『……ん…………??????』



「あ!起きた~!」

「ケロッ やっぱり零ちゃんだわ。」

「よォ!!雪も合格だったんだな!!」




『あ…………あ!?!?』


ガタンッと勢いよく立ち上がる。


おお、とほんの少し後退する3人。



(寝てた!!しまった、もうこんなに人が!!………じゃなくて、待ってこの3人は…!)


目をぱちぱちさせて数秒間停止する雪。

「大丈夫?」


そう声をかけてきた芦戸と目を合わせる。

順に蛙吹、切島とも。





そして雪は 頬を染めながらゆっくりと着席した。

嬉しそうに、恥ずかしそうに。







『えっと……、皆あの時はありがとう…。同じクラスになれて嬉しい。』


えへえへと照れながら言う雪。


「おう!こっちこそありがとな!まさかレスキューポイントってのがあったなんてな!」

「ケロケロ、改めてよろしくね、零ちゃん。」



そして あの時は焦った、お互い無事でよかった、と自然と話し込む4人。

実技試験が終わっても気になっていたのは、自分だけではなかったんだ と感じる雪。



『3人とも凄い個性持ってて羨ましい。』

「いやいや、それを言うなら雪だってさ、あの後、どうやってあれ壊したんだ?」

「ケロ、そういえば私達は直接零ちゃんが個性を使ってるところは見てないわ。」

「ね、作戦話した時も''私が中から壊すから''としか言ってなかったし。」



(確かに…。)

よくよく考えれば自分が試験中周りの個性が見えていたのは''個性''のおかげであって、普通は他の受験生の個性なんて見てる余裕はない。

どんな個性かも分からない自分なんかのことをよく信じられたものだ。いや、ものすごくありがたい事だったのだが。

フィルターを壊した時に作った結晶も強度を重視したため小さくて見えなかったのだろう。



『えっと、あの後気絶しちゃって どうやって壊したのかはよく覚えてないんだけど』


うんうんえっ!?!?気絶っ!?と驚く3人。

「なかなか出てこなくて心配していたのだけれど、そうだったのね。」


『うん、でも中から凍らせたら壊れるんじゃなかなって思って飛び込んだんだ。』


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