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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第8章 ❄️️ 入学前の時間





夜になり、20時を回るとほとんどの新寮生は荷物の片付けと部屋の整理を終えてそれぞれの部屋に落ち着く。


雪もそのうちの一人。



色んな人の荷物運びに協力しながらさり気なく 実技試験の時に出会った芦戸や蛙吹をさがしてみるが、見つからず。

というか今年、寮に入るヒーロー科の女子は自分だけらしい。

しかし食堂や浴場では色々な人に話しかけられるのだった。
科や学年は違えど、同じ学び舎に通う仲間であることに変わりはない。寂しい思いはしなくて済みそうだ。










































消灯時間。



電気を消してベットに入り、先日、初めて買ってもらったスマートフォンでメッセージアプリを起動させる。

登録しているフレンドはまだ両親のみ。


[寮生活、楽しくやって行けそうだよ]


少し経って、返事が帰ってくる。


お父さん[困ったことがあったら直ぐに連絡するんだぞ(ᯅ̈ )]

お母さん[体に気をつけて!たまに連絡頂戴ね!🐾]


今までずっと一緒にいて、ずっと会話もしてきたが、なんだか新鮮で くすっと笑う。

家族と離れるのは寂しかったが、こうしてスマートフォンでやり取りするのもなかなか楽しい。


[うん、わかったよ。おやすみ。]


アプリを閉じ、画面も消す。




明日は午後から寮のイベントで、新入生の歓迎会が行われるらしい。わくわく、笑みが止まらない。


その次の日はいよいよ入学だ。

きっと、実技試験よりも過酷な授業が待っているのだろう。









(頑張って、ヒーローになるんだ。)


1日の移動と荷物運びの疲れが眠気を誘う。


(そしたらいつか………………)














































(見つけられるかな)


無意識に心に浮かぶ言葉は、後の彼女の記憶に残ることは ない。




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