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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第6章 ❄️️ 帰還まで





緑谷という少年が検査を受けている間、考えていたのは実技試験のこと。


途中、巨大なロボットが出現し、切島、芦戸、あす…梅雨ちゃんと知り合い、協力することになり…
それからどうなったのだろう。


ロボットの中に入って、何かしら攻撃をしたのは覚えている。


そうこう悩んでいるうち、緑谷の検査が終わったようだ。



「はい、問題ないね。じゃあ雪零さん、まず腕見せてね。」











❄❄❄










「はい、問題なし!そしたら今日はうちの教員に家まで送らせるから。更衣室から荷物持ってきな。ジャージはそのまま着てて構わないよ。」











保健室から更衣室までの道のりを歩く緑谷と雪。


『みどりや、試験どうだった?』

「うーん、ははははは。」


(あ、これは聞いちゃいけなかったやつだ)


『えっと、私最後の方気絶したみたいで、あんまり覚えてなくて、その、不安でさ~』


あはは、と笑って見せるも、どんよりとした表情を変えることの無い緑谷。


違う話題を考えてみる。しかしものの10分前に出会ったばかりの異性との会話の話題なんて思いつかない。
共通点は 同い年であり、同じ高校を受験していることくらい…。それから………


『そういえばみどりやは、どうして寝ちゃったの?』


そう聞くと緑谷はビクッと肩を揺らし、

「あ!?ぼ、僕?えっとその、夢中になりすぎて力が暴走しちゃったっていうか、緊張してて上手く個性が使えなくて、あ、あはは。」

『??…そっか。』


何故そこで不自然に慌てる、と緑谷の反応に疑問を浮かべながらも、相槌を打つ。


『みどりやもしかして、あの大きいロボット倒そうとした?』

「そう!そうなんだ!結果的に倒すことは出来た…と思う。でもあれ、0ポイントだからね…」

とまた、暗い空気を纏わせる。


『え!そうなの?なんでなんで!?』

「え!?最初にマイクが言ってたよ?」


(あー…聴き逃してたのってそのことだったのか)




試験中、自分が放った言葉を思い出す。


_______あれ倒したらきっと、合格間違いなしだよ_______













(恥ずかしい……!)




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