• テキストサイズ

絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第18章 ❄️️ 名前





「は、ははっ、殺った…」




ヒクヒクと、口角をあげながら一歩、二歩、後ずさった。その時。



「っ!」


激しく降り注いでいた雪が、ぴたりと止まる。


「な、何だ…」


よく見ると、その中に。見たこともない大きな、10cm程の雪の結晶がいくつか一緒に浮かんでいる。



















それは、美しかった。



「あ…」




男が目を見開いてその結晶の一つに、手を伸ばす。




















指先が、触れた瞬間。





「っは?」





その結晶の鋭い枝が、男の手の甲から肩にかけての皮膚を切り裂きながら凄いスピードで動き出す。そして…



















「ぎゃああああああ!」






両目を抑え、暴れ回りながら辺りの雪を赤く染めている男に。



一瞥をくれることも無く、それよりも薄い色の目を光らせた少女は、広場の中心へとゆっくり歩き出した。



/ 169ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp