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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第17章 ❄ フラッシュバック











平和の象徴を













殺せ。


















「敵ン!?バカだろ!?」

「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」



一度はたじろいだ生徒達だが、ここはトップヒーローが多く在籍する''雄英高校''であると思い出し、パニックになることはなかった。







「先生!侵入者用センサーは!」

やっとのことで雪が下を見下ろせる手すりのところまで辿り着いた時、隣の八百万が13号に疑念をぶつける。


「もちろんありますが…!」




「現れたのはここだけか学校全体か…。何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことが出来る''個性(ヤツ)''がいるってことだな。」


『っ!』



後ろからとん、と雪の肩に手を置き、冷静な彼は黙って下を見ていた彼女を少し引き下がらせながら分析をする。


『ど、どどろぎ…』

「とどろきだ。お前どうした、息荒いぞ。」

『ハ…、だい、大丈夫。ハッ…ちょっと、頭痛が…』


(あの黒いもや…何だ、私…私見た事ある…)


『う、…』


先程よりも強い痛みが走り、一瞬 ふらつく。

「おい、雪?」

『ごめ、大丈夫。』



ぶんぶんと頭を振り、呼吸を整えると少し痛みが和らいだ気がした。



















「校舎と離れた隔離空間、そこに少人数(クラス)が入る時間割…。バカだかアホじゃねぇ。何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。13号、避難開始!」



その相澤の言葉に合わせて生徒達は入口の方へ走り出した。



相澤はそちらを振り返ることはせず、ゴーグルをかけ操縛布を解きながら続ける。


「学校に連絡(でんわ)試せ!センサーの対策も頭にある敵だ、電波系の''個性(やつ)''が妨害している可能性もある。上鳴お前も''個性''で連絡試せ!」



手短に、的確に。そう指示を出す相澤に。




「先生は!?一人で戦うんですか!?」


緑谷が叫んだ。



ハッとして何人か、立ち止まって振り返る。



「あの数じゃいくら''個性''を消すって言っても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ、正面戦闘は…」






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