第3章 ❄ 悪夢と繋がっているもの
『ごめんなさい…………』
❄❄❄
「零、零、起きる時間だよ。」
『ごめんなさい…………………、あ、お母さん…』
「おはよう零。大丈夫?またいつもの悪夢?」
『ん……また謝ってた?』
「うん。内容、覚えてる?」
(覚えてない……でも、いつも同じ夢を見てるのは分かる。)
眠そうな顔で考えにふける娘を見て、母はぱっと心配そうな顔をやめて笑顔になる。
「ま!覚えてないならいいの!なんてったって今日は入試の日だからね、零!」
『入試…………???』
数秒後、理解する。
『わー!そうだ!準備~!』
「お母さんも~。おしゃれおしゃれ~。」