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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第13章 ❄️️ 記録と活用






「悪いな雪、いてえだろうが少しの辛抱だ。」



八百万が最上階への階段を登って行くのを見送りながら立ち上がる轟。




『はぁ、はぁ、とどろき、強い。』

「お前もなかなかやるな。あの八百万とやり合うなんて。」

『とどろきに言われてもなぁ』


すっかり力の抜けてしまった雪はあはは、と笑う。



『でもさとどろき、勝負はまだついてないんだよ?』

「……何?」
《轟さん!核が…核がどこにもありませんわ!!》


「っ八百万、なんだと!?」

バッと足元に寝転がる雪を見ると、彼女は少し舌を出して。


『ハズレだよ』と笑う。


「……!!」

轟の脳裏に下の階へと姿を消した常闇の姿がよぎる。


「そうか!八百万!やられた!!1階だ!!」




そう言って走り出す轟。











































1階へ降りると核の場所は1目瞭然だった。


ビルの入口側から見れば柱に隠れて見えないが、振り返れば一発だ。

(わざと階段前の雪の結晶を見せて誘導されたんだ!)


息を切らしながら核へと走る轟。




「させんっ!!」



しかし柱の影から現れるダークシャドウ。


「くっそっっ!!!」



轟は氷を繰り出す。



ガキィィンッ




(すぐそこなのにっ!)




「轟さん!!」



遅れて到着する八百万。


「八百万!!周り込め!!」

「はい!」



ダークシャドウへ氷を送り続ける。

ダークシャドウはそれを防ぐのに精一杯で八百万の方へ手を出せない。



(もうちょっと!!間に合って!!)


































「タイムアップ!!そこまで!!」

























八百万の手は、





































1歩届かず。








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