第1章 澤村大地
…帰りの時間
大地は校門で亜衣を見つけるとバレー部の集団から飛び出して駆け寄った。
大地「亜衣!悪い、待ったか?」
亜衣「大地先輩!私もさっき終わったとこです。」
大地「じゃあ行こうか。」
亜衣「はい!」
大地「ほら。」
大地はそう言いながら手を差し出した。
亜衣「え…」
大地「手、繋がないのか?」
亜衣「恥ずかしいです…。」
大地「俺が繋ぎたいんだよ。」
亜衣「じゃあ…ソッ」
大地「ん…キュッよし、行くか。」
亜衣「はい…。」
…帰り道
大地「今日親居ないんだ。寄っていかないか?」
亜衣「…はい。」
…大地宅
亜衣「お邪魔します…。」
大地「おう、いらっしゃい。先に俺の部屋行ってて。」
亜衣「はい…。」
……
亜衣(まだかなぁ…)
ガチャ
大地「悪い、お待たせ。カフェオレで良かったか?」
亜衣「はい…」
大地「ほれ。」
亜衣「ありがとうございます。」
大地「亜衣、ここにおいで。」
ポンポン
大地はそう言うと自分の膝を叩いた。
亜衣「え…恥ずかしいです///」
大地「ほら…おいで」
亜衣(手を広げてそんなこと言われたら断れない…。)
大地「亜衣…」
亜衣は観念して大地の腕の中に収まった。
大地「はー…やっと亜衣を抱きしめられる…。」
亜衣「え…」
大地「しばらく忙しかったからな。構ってやれなくて悪いな。」
亜衣「いや、大地先輩がバレーボールで忙しいのは知ってるし、バレーボールやってる大地先輩を好きになったわけだし…。」
大地「亜衣は本当に良い彼女だな。」
亜衣は真っ赤になって
「そんなことないです…大地先輩の方がいい彼氏です…。」
と言った。
大地「…亜衣、触れたい、良いか?」
亜衣「///…はい。」