第2章 恋したこいした
『······』
(ずっと後ろ向いてる)
前を隠してるつもりだろうが
小さい背中には僕の傷や跡がついてる
「あの··天音··」
「····はい」
「ごめんなさい···!」
「······」
「分かっていた。君は太宰さんがいる事を」
「·····」
「だけど···僕は気持ちを抑えられなく。君を···無理やり抱いてしまった··ごめんなさい··ごめんなさい···っ」
「敦くんの気持ちは最初から分かっていたよ。私は敦くんが好きよ。でもね··どうしても"あの人"が離れない。」
「···うん」
「だから今日の事は··誰にも言わないよ。私と敦くんだけの···"秘密"にするよ」
その声は、
とても
震えていた。
あぁ
僕は
ーー···ざ○○○