第2章 恋したこいした
ーーーーー·····
ぼふん···。
(·······優しすぎる)
彼奴は、ヨコハマを壊そうとした
なのに
「澁澤さんも見た目は怖いけど··本当は寂しい人なんですよ」
ごろん
(寂しい人···ならば太宰さんもそれに入るのか?)
ならば
僕は?
「···動かないと···駄目なのかな」
がばっ
(····澁澤も太宰さんもそう動くなら)
ーーーーーー·····
ガチャ
「いらっしゃい」
「今日はお邪魔しますね!久しぶりに敦くんのアパートに泊まるよ」
パタン····ガチャッ
「うん、最近また怖い夢見るようになったから··前に添い寝してくれたように···へへっ」
ふわっ
「私で良ければいつでも呼んでね!」
「うん··ありがとう···そして」
ぐいっ
「敦くん··?」
ぎゅっ
「僕を··許して」