• テキストサイズ

裸の月【気象系BL】

第8章 幾望


驚いた顔をした智は、俺の頬を掌で包んだ。
ぺろりと唇を舌で潤すと、誘惑するように笑った。

「もっと…して…?」

もう、爆発しそうだった。

智の上に覆いかぶさると、貪るようにキスをした。
息が上がって苦しそうにするまで、ずっとキスをした。

「ごめ…」
「い、から…翔…」

また引き寄せられて、今度は抱きしめられた。
覆いかぶさったまま、智は俺の首筋に舌を這わせて、指先で胸の先端に触れた。

思わずびくりと体が跳ねるほど気持ちよかった。

「ここ、いいの…?」
「ああ…」

なんで…こんなとこ、今まで触っても触られても気持ちよくなんかなかったのに。
智の舌が器用に俺の首筋の気持ちいいところを舐めていく。
そして指先は小さく円を描くように胸の先端を弄んでいる。

耳に舌が入ってきて。
ぞくりと背中に快感が這い上がっていく。
我慢できなくて、智の体に手を伸ばした。
同じように胸の先端に触れると、智の体もびくりと反応した。

「ここ、いいんだ?」
「…うん…」

お返しに聞いてやると、恥ずかしそうに目を逸した。
体を少しずらして、胸の先端に吸い付いた。

「あ…」

小さな小さな吐息は、驚きじゃなく。
気持ちいいって、聴こえた。

/ 330ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp