• テキストサイズ

裸の月【気象系BL】

第7章 繊月





「翔ちゃん、ただいま~」

相葉先生が帰ってきて、玄関から明るい声が聞こえてきた。

「はーい。おかえりなさい」

手と足を拭いて洗面所から出たら、中に入ってきた相葉先生と鉢合わせになった。

「あれ?何してたの?」
「風呂掃除です」
「そっか、おつかれ。他にすることある?」
「いえ…」
「…どうしたの?」
「え?」
「なんか…すごく…」

ジロジロと相葉先生は俺を眺め回す。

「あ、なんかエロい顔してんだ」
「ぶはっ…」
「どうしたのよ~…俺が居ない間に愛、育んじゃった?」
「…え…?なんでわかったの?」
「えっ…!?」
「どあっ…う、嘘だから!嘘っ!」
「ははーん…」

またもやジロジロと俺の顔を眺め回す。

「愛しちゃったんだ?」

ズバリ、核心に斬り込まれた。

「…いや、その…」
「ふうん…」

相葉先生は、驚くでもなく。
俺のこと、諌めるでもなく。

「いっぱい愛してあげなよ?」
「はあ…」
「俺、人の恋路を邪魔するとか、そんな無粋なことしないし」
「はあ…」
「年齢とか、そういうことじゃなくてさ…惹かれ合うものは、しょうがないと思ってるし」
「はあ…」
「それに俺、バイだしね。男同士だからって、止めないからね?」

/ 330ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp