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裸の月【気象系BL】

第7章 繊月


じゃあ…カズヤも…松本も…?
あれは全部、本当…だったんだ…

「…大野…?どうした…?」

先生が、手を伸ばして俺の頭を撫でた。

「記憶が、混乱してるのか…?」

頷いて先生の顔を見たら、先生笑ってて。

「そうか…後で、全部話すから…だから、今は飯、食え」
「うん…」

あんまりいっぱいは食べられなかった。
なんか胸が一杯で…

細切れに、昨日のこと思い出してたら、たくさん…
人が居て…

俺のこと、助けに…いっぱい人が来てたのを思い出した

レンゲで雑炊を食べながら、泣きそうになった。

そんな俺を見て、先生はティッシュの箱を俺の前に置いた。
一枚取って目を拭いた。

相葉先生が戻ってきて、俺と櫻井先生の前に水の入ったコップを置いてくれた。
俺の顔を見て、ちょっと笑って。
相葉先生も頭をポンポンと撫でて、またキッチンに戻っていった。

いっぱい…人が…
たくさんの…人が…

俺のこと、助けてくれたんだ



”大野…ごめんな…”

あの声は…松本の声…


”ここにはもう怖いことはないからね…”

相葉先生…


”安心して…もう、全部…大丈夫だからね…”

カズヤ…


”空を見てみなさい。太陽は無くとも月が、必ず君を照らしている”

笹野先生…









みんな俺のこと…
なんにもできないのに、俺のこと…

助けてくれたんだ
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