第6章 幻月
「これ、度数高いいい酒だから…すぐ酔えるって…な?」
「ごほっ…や…だ…やだぁあ…」
和也さんの顔がまた近づいてきて、また口の中に酒が入ってくる。
飲むまで顔を押さえつけて離してくれないから、どんどん酒を飲んでしまう。
「くる…し…や…だぁ…」
「んだよ…」
機嫌が悪くなった和也さんは、俺の股を触った。
「良くしてやっから…」
ソコを掴まれて、また鳥肌が立った。
「やだぁっ…」
暴れたけど、やめてくれなくて。
強く擦られて痛かった。
「あれぇ…?なんで勃たねえの…」
不満そうな声が聞こえるけど、もう触られたくなくて。
胃が気持ち悪くて、吐きそうになる。
「も…やめ…お願い…」
「ふーん…じゃあ…」
また和也さんが俺の上からどいて。
体が軽くなった。
その瞬間無理やりベッドから降りて、寝室から出ようとした。
でも手を後ろで縛られてるから、ドアを開けることができなくて。
和也さんに肩を掴まれて、床に引き倒されて。
また和也さんの唇が俺の口の中に酒を流し込んできた。
「やっ…ううっ…」
髪を掴まれて、無理やり顔を上向きにされて。
その瞬間、また酒が喉に流れ込んできた。
やっと終わったかと思うと、すぐに顎を掴まれて。
また何回も何回も、酒を飲まされた。