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徒花まみれの心臓 ~企画~

第2章 アイ・ワズ・アイ




毎月恒例の連載であろうページをぱらぱらと素通りし、市丸のロングインタビューが載っているページにたどり着く。簡易的なプロフィールにざっと目を通し、そうして今回市丸が特集を引き受けた理由がつらつらと書かれているのを眺めながら、『市丸隊長の知られざる幼少期』という項目に行きつく。霊術院に入る前は、松本乱菊という、現十番隊副隊長と共に過ごしてきたこと。その後霊術院を1年で卒業し、すぐさま三席に就いた神童であったこと。そうして、五番隊に入り、三席として過ごす日々。ある日を境に、あの朽木サンの生意気なお孫さんと仲良くなったこと。副隊長時代の藍染との話。三番隊隊長になり、信頼できる副官ができたこと、などなど。俺の知らない市丸の過ごしてきた日々が、そこには綴られていた。鬼道の天才として名高く、そして人望もある市丸は、護廷では随分と人気者らしかった。仲の良い人には、幼馴染や朽木サンのお孫さんを名を挙げている。市丸は。いつか、こいつらも裏切るのだろうか。複雑な気持ちになりながら読み進めていると。




檜佐木:なるほど…。では、市丸隊長には憧れる方はいますか?


市丸:憧れる人、ねぇ。(ここで暫く、考え込み無言になる。)…おるよ、ずうっと憧れてるお人。護廷に入隊したばっかりの私んこと、えらい気にかけてくだはって、面倒見の良い人やった。子ども相手でもすぐムキんなって大人げあらへんし、仕事もテキトーやったし、そんなんやから威厳もなんもなかったけど。それでも、乱菊以外で初めて心開いた人やったなァ。この人なら頼ってもええかもしれん・て初めて思えた大人やった。


檜佐木:市丸隊長にも憧れる方がいたんですね…少し意外です。あ、いや、失礼な意味ではなくてですね、あまり想像がつかないというか。


市丸:ええよ別に、自分でも柄やないなァとは思うてる。…まあ、その人はもうおらんのやけど、真似事みたいに髪伸ばしてみたりしてな。(苦笑)


檜佐木:ということは、その方は女性だったのですか?


市丸:ふふ、これ以上は話さへんよ。この話でヘソ曲げる人おるから。


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