第2章 アイ・ワズ・アイ
やんわりと押しのけながら言うも、彼は知らん顔だ。困ったなァと笑う。不機嫌の理由は、私が撮影とはいえ表情豊かになったことだろうか。藍染隊長にも見せたことのない顔を、たくさんしている。それを見て面白くないと不機嫌になるのなら、彼の不機嫌の理由は、紛れもなく私に対する執着―― ”嫉妬” だ。
「君には本当に手を焼かされる」
言って、不貞腐れたように、アレが名も知らぬ多くの者に見られてしまうのは気に入らないねと続けるものだから。思わず素で笑ってしまって、そうしてまたわかりにくく不機嫌になる彼のご機嫌取りを、一晩かけてするのだった。