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徒花まみれの心臓 ~企画~

第2章 アイ・ワズ・アイ


市丸隊長と吉良と女性死神協会




















九番隊のインタビューを受けて三日が経った。女性死神協会からは何も音沙汰がなく、それが返って不気味に思う。この頃女性死神のみんなは付き合いが悪い。仕事終わりに恐らく私の写真集の話で集まっているんだろうけれど、仲間外れにされたようで少し寂しくもある。


「なぁイヅル」


今の今まで黙々と書類を片付けていたが、ふと筆を置いてイヅルに話しかける。なんでしょうと返事をしてくれる彼に、じとりとした視線を向ける。


「それ。何見てん?」


指を差した先は、イヅルの手元にある雑誌だった。生真面目で仕事のできるイヅルは、仕事を溜め込むことはなく。昨日は集中力がいつもより良かったからと今日するはずの仕事を昨日のうちからこつこつと終わらせていたらしく、その結果今日の仕事を既に終えていた。それは良いのだが、彼が先程から見ているものがあまりにも似つかわしくなくて。気になって気になって、私は集中できないでいた。


「これは現世の女性雑誌です」


「そこや。なんで女性モンなん?!」


イヅルが先程から熱心に見ているのはどう見ても女性雑誌だった。ぺらぺらとそれらを楽しそうにめくる彼に、そういう趣味があったのかと少し驚く。いや、別にイヅルがどんな趣味を持っていようと私は彼が好きだし、信頼する部下だと思っているけれど。その旨を伝えると、誤解です!と顔を赤らめながら必死に否定された。どうやら思い違いだったらしい。


「市丸隊長に似合いそうな服とか着て欲しい服を選んでるんです」


「………あー、そういう…。私、現世の服まで着させられんねや?」


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