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徒花まみれの心臓【BLEACH】

第28章 そうだ、全ては君がいたからだ

















つつ、と画面をなぞり、回廊を操作する。それぞれの相性が良い相手へ、行き着くように。浦原サンから貰った通信機は凄く便利で、このおかげで連絡を取るのがかなり楽になった。総隊長の情報によると、後に隊長格を四名、この虚圏に送り込んでくるらしい。戦力の分散。それこそ藍染隊長の目的なのだと言えども、浦原サンのお陰で黒膣を創り出せるらしいので現世との行き来は可能らしい。本当に、藍染隊長が認めるだけあって素晴らしい頭脳だ。


浦原サンには、2つ頼み事をしている。ただでさえ戦いの準備で忙しいだろうに仕事を増やして申し訳ないが、彼は引き受けてくれた。それで良いんスか、と。難しい顔をされてしまったけれど。


「何者か、十刃の宮に辿り着きましたか?」


画面を見つめながら考え事をしていると、背後から声をかけられた。ウルキオラか。何とも珍しい。


「なんや珍しいね、キミ、私のこと嫌いなんとちゃうの?」


「……まさか」


足音を立てずに此方へ寄ってくる。ウルキオラは破面の中でも藍染隊長の一番のお気に入りだ。大体藍染隊長が彼をこき使ってるから、私は避けられる以前にあまり関わったことがない。まじまじと見つめる。破面にしてはあまり背が高くないし、見上げるのも楽。真白な肌に深緑の目がとても綺麗に映えている。


「…俺に何かついていますか」


「ああ、ジロジロ見てすんまへん、深緑の目が綺麗やなァ思うて」


「……」


じっ、と。私を見るその眼からは、何の感情も読み取れない。感情というものがごっそり抜け落ちたかのように、この子は何も感じない。それが少し悲しくて、ふい、と視線を逸らした。


「これは…、回廊操作を?」


「嫌やな、そない意地の悪いことしてへんよ?悲しい話は嫌いやもん」


へらりと笑って嘘を吐く。ウルキオラの性格は良くわかっている、例え私がここで回廊操作をしたことを認めたとして、それを藍染隊長に告げ口をすることはない。ただ彼自身が私に警戒し、藍染隊長の妨げになると彼の中で判断された時、殺すという手段に至るのだろう。だから別に、回廊操作をしたことがバレても構わないのだ。普通にバレているだろうけれど。


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