第27章 オン・ザ・マイ・エゴ
「ええの?キミの狙ってる黒崎一護クン、来てるんに。戦いに行かんの?」
「あの野郎が此処に着くまで時間かかんだろ。今は眠ィんだよ。…英気を養うってヤツだ」
「ふふ、どこでそない難しいこと覚えて来はったことやら」
「っるせェな!良いから黙ってろ!」
「はいはい、すんません」
言われた通りに黙ると、グリムジョーは目を瞑った。どうやら本当に眠かったらしい、間も無くすやすやと寝息が聞こえてくる。敵ではないといえ私に対し警戒心が薄い事に呆れながら、心臓が息衝く胸元に、そっと手を充てがう。頭の中で術式を唱えると、掌から淡い光が溢れ、そして消えた。
「勝手なことしてごめんな、グリムジョー」
眠る彼には届いてないと知りながら、口にする。これは私の独りよがりだ。そして、尸魂界への裏切りに等しい行為だ。グリムジョーの意思を無視した偽善だ。それでも、生きて欲しいと願う。
「おやすみ」
その仮面に口付けをひとつ落として、目を閉じた。
オン・ザ・マイ・エゴ
(目を覚ますと、何故か逆に膝枕してもらっていた)