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徒花まみれの心臓【BLEACH】

第13章 白銀がひらり、舞い踊る




市丸隊長は変わってしまったと、他の隊長達や副隊長達、瀞霊廷に居る全ての人が口を揃えてそう言う。だけど僕はそうは思わない。確かに市丸隊長は殆どの人を名前で呼ばなくなったけれど、でも、それだけじゃないか。隊長の優しさは変わっていない。隊長の持つ優しさが滲み出てしまうその微笑みだって変わっていない。それなのにどうしてみんな、口を揃えて変わってしまったと嘆くのだろう。



「そや、イヅル。明日の夕方頃に五番隊長サンが此処に来はるはずやから、そん時はすんなり通してくれてええからね」


「藍染隊長が? 分かりました」


藍染隊長とはまた珍しい客人だ。僕が真央霊術院の学生だった頃、市丸隊長は藍染隊長率いる五番隊の副隊長で……そして今は、不仲だという噂が流れている。そんな藍染隊長と市丸隊長を2人きりにして大丈夫なのか?


「心配せんでええよ、五番隊長サンとの不仲説は半分が捏造やし」


僕の心配は顔に出ていたらしい。隊長が珍しく苦笑いを零して僕に言う。半分が捏造ってことはもう半分は本当ってことですかと言いそうになるが、それをぐっと飲み込んだ。詮索は止そう。市丸隊長に踏み込み過ぎて嫌われでもしたら、僕は。


「お茶、飲み終えましたよね。じゃあ仕事に戻って下さい」


「ん、せやね。イヅルとお喋りすんの落ち着くわァ。また後で休憩しよね」


(ずるい人だ、)


貴女に嫌われたら僕は、きっと上手く呼吸が出来なくなってしまう。









白銀がひらり、舞い踊る
(掻き乱して狂乱させて、君はまさに愛しい悪魔のようだ)







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