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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第51章 独りの行方





「‼︎
え"っ、おまっ、…かっこっ!」
瑠璃を見た幸村が眼をひん剥いて、一瞬で真っ赤になる。

下半身は布団の中だが、
身を起こして座っている瑠璃の上半身は今しがた、謙信に包帯を巻いてもらって、素肌の肩から着物を掛けて居るだけの状態だ。

だが、ほぼ包帯で、肌の見えている部分は少ない。

「月の天女はどうしてそんな事になっているんだい?」
「俺が手当をしたからだ」
的のズレた謙信の答。
「手当をお前がしたってことは………!
謙信は君の全部を見たのか!
役得だなぁ
俺が代わって手当をしたかったよ」
「馬鹿馬鹿しい。
傷だらけの青痣だらけの軀など、誰が見たいものか」
「謙信は手荒ではなかったかい?
俺に任せてくれれば、隅から隅まで調べて優しく手当をしてやったのに。
残念だよ〜」
片目を瞑って見せる信玄を、幸村が呆れてみている。
「信玄様、違うだろ。
聴きたかったのは、どうしてそんな怪我をしているのか、だろ」
「ああ、幸、そうだったよ」







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