第8章 隠秘慰撫(R18)
チュッ、チュッ…ツゥー……チュッ…
口付け、舌を這わす。
顎をなぞって、再び唇に戻ってきた政宗の唇。
その間に、胸元はすっかり緩くなり開かれていた。
「ンッ…んんっ」
甘い口付けにも、瑠璃は耐えるように眉を寄せて眼を瞑っていた。
辛そうにも嫌そうにも見えなくない。
(なんだよ。その反応)
政宗がブスッと口をへの字にする。
「…瑠璃、俺を見ろ」
政宗に真剣な声で呼ばれた瑠璃だが、
まだきつく目を瞑ったまま。
「瑠璃」
再び落ち着かせるような声で呼ばれて、
きつく瞑った眼をようやく開けた。
「………」
眼を開いてみると、言葉より先に、
蒼い瞳が何か言いたそうに私を見ていた。