第8章 隠秘慰撫(R18)
拗ねて、文句でも言われるのかな…と思っていたら。
「…今日は…そんな気分じゃ、ないか?…」
心配そうに伺うような様子言われた。
ビックリした。
私の反応を見てそう言ったんだろうけど、
気遣ってくれるの
(初めてじゃない?)
可笑しくなった。
ふふふふっ
「何でっ、笑うんだよっ」
「だって〜っ」
(いつもは強引にその気にさせるのに)
そう思うと、温かい気持ちになった。
嬉しくなった。
ちゃんと、私を見て、考えてくれてる。
笑う私の前に政宗の不貞腐れた顔がある。
心配と不安とが混ざったように私を窺っている。
(可愛い)
と思った。
「政宗…好き…大好き……キスして…」