• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第50章 前方の敵




草履も履かないで、素足のまま、
ヒンヤリと冷たく湿った土を踏んで歩く。
4日、5日、歩かされず居たため、感覚が鈍い。

「さっさと来い!」
焦る様に急かされつつ、暗く小さな抜け道を進む。
抜け道を出れば……。



「⁉︎」
「逃げ遂せるとでも思ったか?」
クククク…。
狂気地味た冷笑を貼り付けた政宗が待っていた。
「そいつをこっちへ渡せ」


小道の間で睨み合う。
狭い足元は危うい。


「きゃっ」
瑠璃が居る方は崖。
振り落とされる恐怖に瑠璃が短い悲鳴を上げた。
「⁉︎」
瑠璃の声に政宗の肩がビクッと揺れた。


盾に取られている瑠璃は薄い着物姿だ。
逃げられないようにか、着物を剥ぎ取られたのだと認識した政宗は、
ギッと奥歯を噛み締めた。
乱暴はされていない様だが、嫌な事には変わりない。








/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp