第48章 戦前月喰らうーR18ー
頭が痺れて…
心が溶ける……
淫湿な音が甘美と心と軀を踊らせる。
凝り固まった物が溶けて溢れる。
「政宗…ま、ぁ…さ……ぁふ…」
息継ぎの合間に
「…ん…すき……」
想いを吐く。
瑠璃のその想いに政宗が答える。
「俺も、お前が、好きだ……ん…」
言葉だけででなく、態度でも。
ん…チュッ…グチュ…チュ…
「は……も、と…俺を抱いてくれ…
…お前の体温で…好きだ、瑠璃、好きだっ」
抱いているのは政宗なのに、
政宗は瑠璃に抱かれていると言う。
「まさ…ね…まさむね……」
瑠璃は腕から肩に掛けた腕で強く政宗のくれる快感と政宗自身を抱く。
さっきよりも随分と甘い瑠璃吐息が政宗の耳を犯す。
心を占めて、掻き乱す。
涼声は艶やかに変わり、それは自分求めるものなのだと思えば激しく高揚する。
「ゃっ、だぁ、政宗っ、気持ち…イイ…
やっ、ゃっ、あ…ぁぅん…」
いつまでも聴いていたいその声。
いつまでも見ていたいその痴態。
自分の中に取り込んでしまいたいくらい、際限無く欲しいと思う。
優しくしたいのに、
「そ、なっ、しちゃ……「駄目じゃないだろっ」」
激しく腰を突き入れ、瑠璃を揺さぶる。
赤く腫れた噛み跡に舌を這わせ、
まだ白い肌に口付けの痕を残す。