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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第44章 足音




ハッハハハ
「秀吉、瑠璃にも勝てぬのか?
それでは、光秀には一生勝てぬぞ」
小言を言う秀吉はいつも光秀に揶揄われ、
問答で勝てたためしがない事を信長は笑っているのだ。
「貴様も、秀吉を困らせてやるな」
信長は瑠璃の態度もお見通しだった。



気を取り直し、本題に入る。
「で、誰だったんだ?」
「松寿丸様とおっしゃいます。
南蛮の品物や大砲などを扱う商人だと。
堺から、安土の市の様子を見に来たとか」


「表向きは、ですが」
クスクスとおかしそうに瑠璃は含みを持たせて笑う。
「表向き。
じゃぁ、本当の目的は何なんだ」
「私は知りません。
明確に知っているのは、あの人が西の猛者、と呼ばれる方だと言う事だけです」
「西の猛者…毛利元就、か」
元就の名を口にした途端、険しい顔になる秀吉。
「毛利元就、気になる処はなかったか?」
信長が静かな声音で尋ねる。






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