• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第44章 足音




「…そっか、じゃぁ、まぁ、いい。
俺もアイツが明智光秀だと知ったのは、
お前達と別れてだいぶ経ってからだったしな」
元就が先にフッと気を緩めた。
元就は無理矢理答えを求めなかった。
それは、
元就が答え知っているからだと瑠璃は思っていた。
そんな事よりも瑠璃は他の事を考えていた。



(元就様は何故、安土に居るのかしら…)

最初から持っていた疑問。
でも、何故か、切り出せない。
それは、聴きたくない答えを瑠璃が考えてしまっているからだ。


(聞いたらなんて答えるんやろ)

そう思っていると、

「松寿丸さんは安土にはなんの用事ですか?」
「⁉︎」
モヤモヤと考えていた瑠璃の横から
何の気なしに、笑顔の美弥がソレを尋ねた。

美弥は疑念も邪推も恐れもなく、
ニコニコと、友達と話をする様に、
柔らかな笑顔で不思議そうに首を傾げている。

瑠璃は唖然と美弥を見る。



瑠璃同然、唖然としていたのは元就も同じだった。

「…コッチは毒気を抜いてくれる嬢ちゃんだなぁ」
元就がポリポリと頭を掻く。
内心 驚いたのは瑠璃だけではなかったようだ。






/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp