第43章 最近の姫の日常(R18)
家康に剣術の訓練を願った時
「何で、政宗さんに習いなよ」
案の定断られた。
「家康様の短刀捌きは無駄がないと思うから」
「それ、政宗さんが聞いたら、自害しそうだね」
フッと笑う家康。
別に瑠璃は『政宗の剣捌きは無駄が多い』と言ってる訳ではない。
「私は戦うわけではありませんから、
家康様の短刀捌きで身を護れればとおもっています」
「まぁ、政宗さんのは戦闘向きだから、
力のない女にはキツイだろうね」
日本刀は見た目より遥かに重い。
女性が片手で振るうにはかなり鍛えなければならない。
それに
政宗の二刀流は元々、一刀流。
片腕が使えなくても戦えるよう、補足の為に左手も鍛え始めたことで使える様になったのだった。
だから、家康も強く 政宗に習え、とは言わないのだ。
「わかったよ、ついでに見てあげる」
瑠璃が政宗に習わないのはそれだけではなかったのだが…。