第42章 政宗、誕生日の噺ー後ー(R18)
瑠璃がスルッと政宗の首に腕を回し絡めると
「政宗への誕生日の贈り物、満足してもらえたやろか?」
諾をせがむ。
一緒に休暇に遠出しようと誘ってくれた事。
初めての手持花火を用意してくれた事。
希望を叶えようと頑張ってくれた事。
請問された政宗は、優笑を瑠璃に向ける。
「ああ、期待以上だった」
それに加え、瑠璃が心の奥まで開いてくれた。
「そんなだから、俺はもっとお前を好きになるんだ」
政宗は瑠璃を抱きしめ、口付ける。
「もっともっと、俺を好きにさせろ」
煌めく意思の強い政宗の瞳が
優しく笑う。
「お前にしたい事は色々あるんだが…
でも
今はまだ、そんな刺激がなくても、
身を捩り、悶え乱れる裸のお前だけで
十分に刺激的で、すげぇ興奮する。
だから……今すぐ、鳴かせたい」
「朝だけど?」
「朝とか昼とか関係ないの知ってるくせに。
まさか、お前、俺を焦らしてんのか?」
輝く蒼い瞳が愉快そうに笑っている。
「そう言うわけじゃ…」
「じゃ、良いよな?」
と言いながら、既に瑠璃の胸に手をやって、額をくっ付けられる。
「瑠璃」
(突然、そんな色気のある声…)
「卑怯やわ…」
「今更だな。
俺は暗がりで見るお前より、
明るい処で見るお前の方が好きだ」
(光り輝いて、更に美しい)
「…見るだけじゃ、ない、くせに…」