第42章 政宗、誕生日の噺ー後ー(R18)
「こーら、何が駄目だって?」
「ん?…朝から…こんな……政宗と…
気持ち良くて…怠け者になる…」
「は……?」
「政宗ばっかり欲しくなる……」
「ぅ………」
「ずっと……こう…シてたい…」
私はまだ眠気から覚めなくて、
その心地よさから思っていたことを、
ボロボロと口にしていた。
まだ、覚醒していない時の瑠璃は素直で可愛い。
そんな事は知ってる。
でも、コレはどうだ?
昨夜の情事後、瑠璃の裸を抱きしめて眠った。
その瑠璃が俺を抱きしめて、擦り寄って来て、
「…気持ちよくて…シてたい…」と
フワフワ甘々とした声音で強請ってる。
まぁ、瑠璃が 強請ってる と言うのは
政宗が勝手に感じているだけだけれど。
(新手の冗談か揶揄か…?それとも…)
「……誕生日だから、高待遇か?」
余りにも突然瑠璃らしくない事を口にされて、政宗は若干気が動転する。
勿論嬉しくないわけではない。
寧ろ、嬉しい。
けれど、
瑠璃が素直過ぎて調子が狂う。