第41章 政宗 誕生日の噺ー中ー(R18)
「ま……ね…ゃ…おくぅ…ぐりぐりしちゃ…ぁ…だめぇ…」
「駄目、ね…ハッ、ククク…」
喉を鳴らして政宗が嗤ったのは、
体重を掛けられ、軀全体で内の行き止まりを押射され、瑠璃は「駄目」といいながら、
政宗の動きに腰を合わせ瑠璃が律動するからだ。
寸前まで激しく突かれていた為、
瑠璃は物足りないのだ。
政宗には見透かされている事も知らず。
強請れもせず、疼きに耐える。
(激しくして欲しいくせに、何故、言わない…?)
言わせて、強請られてみたくなった。
「どうして欲しいか、言えよ」
それは…
頼られたい、に似た感覚。
信頼されているなら、
全てを任せてて良いと思っているなら
(もう、いつでも、心を開けるはずだろう)
心許なさが歯痒くて、
情けなくて、
『まだ、心を開けないほど、俺はそんなに、頼りないか…』
言えるなら、言ってしまいたかった。
瑠璃を困らせ傷付けると解る言葉。
だから俺はそれを、
グッと飲み込んで心の中で唇を噛んだ。
「俺のお願い、聞く日だろ」
意地悪く笑ってみせる。
上手く笑えたかは分からなかった。