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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第40章 政宗、誕生日の噺ー前ー




そんな裏を欠こうとする美弥とは正反対で、瑠璃は直接探索してきた。


「んー、瑠璃。
お前の全部」


政宗はなんでもない事、
当たり前の事みたいに答えた。

(私の全部…
時間とか、身体とか?…全部…?)

「これだけ傍にいて、まだ私?
政宗ってば変わってる」
瑠璃は、政宗の誕生日の贈り物について思案し始めた事を悟られないよう会話を続けた。
「今だって政宗の腕の中で、何も着てへんし?」
瑠璃は政宗の腕の中で向きを変え、
困った様な照れた笑みを浮かべて政宗を見る。
背中に感じていた体温や鼓動が胸に響く。

そう、今は情事の後。

話す間、政宗は絡めた指で瑠璃の薬指の指輪をクルクルと回して遊ぶ。

「それでも、俺は、
やっぱりお前が欲しいんだよ。
お前が笑って隣りに居れば良い」
そう言って、チュッと額に口付けた。



(絵に描いたように気障なのに、
悔しいくらい格好いいから困るな)

「政宗、ほんと、イケメンっ」
「?」
独り楽しそうでちょっと癪だが、
楽しそうな瑠璃を見るのは政宗も嬉しい。
だから、黙って眺めていた。


(なーに考えてるんだろうな。
俺の誕生日祝い)








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