第39章 月がある部屋(R18)
「…ぁ…ふぅ…ンッ…」
瑠璃が気持ち良さ気に甘く鼻に抜ける声を漏らした。
のは体勢を変えた最初だけ。
脳が溶けそうにドロっとした、
それでいて甲高い嬌声を混ぜて、
快淫の涙を流し瑠璃は鳴き続ける。
「ひゃぁぁ!ゃぁっ…ぁーぁ、ぁぁ.」
「達しっぱなしだな」
「だぁ…て…ま……が…き、ちよく……
…るからぁぁーーっっ、あ、ぁ…」
「お前が、気持ちよくするから、
俺だってっ……くぁ…ぁっ…ハック…」
(一緒に、気持ち良く……)
軀が離れないよう、
指先を絡め、
脚を絡め取る。
ピッタリくっ付いて、
唇も重ねる。
((愛おしい…))
気持ち良いのは、その思いがあるからだ。
「まさ……っ、ぁ…わた…をっ…
見て…私だけに、して…
ぜ…ぶ…ぁァン…あ、げるっからぁぁーんんーーっっ」
「あぁ、お前だけ、だっっ!
好きだ、瑠璃ッッ」
その気持ちに際限はない。
激しく溢れる愛情。
時にそれは盲目となり迷う事もあるけれど、
愛している、という思いに変わりはない。
「好きだ」
「私もっ…政宗っ…
すき…好き…あいして、る…」
抱きしめ、離さない。
肌を打ち付ける音と喘ぎ鳴く声が
爆ぜては静まり、
静まっては爆ぜるを何度も繰り返した。
空に月が見えなくなっても。
(俺には此処に月がある。
俺を照らす、女神…)