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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第39章 月がある部屋(R18)





あい(藍・愛・会い)の夜の 
山鳥兜 美花かげ(陰・影)に
    獣 咆なくし 喘ぎ鳴く 瑠璃



「俺に盛る毒はお前で、喘ぎ鳴くのもお前って事でいいんだな?」
政宗の蒼い瞳が深さを増した様に見える。

ふふふ
予期せず瑠璃が笑った。
それを見て政宗にしては珍しく、
困った様な照れたような表情を見せた。
そして、
「俺は……お前が…笑顔でいられるなら、それでいいんだ。
俺の行動や言動がどうであれ、な」
と、満足そうに言った。
「そうやって、政宗は私を甘やかすんだから」
「甘やかされたら良いだろ。
俺に甘えろ……



…我が儘に、甘く強請れよ…」
政宗は苛烈に淫嗜と輝く瞳で瑠璃を睨める。

その暗蒼の瞳は白い瑠璃の身体を映している。
雲を象った手燭台に灯った小さな蝋燭。
その明かりにら照らされ、浮かび上がる白は、
暁朝 消えそうに薄く淡く光月の様。

ひどく、淫妖とした白。


(月が、戻った。この手に…)

この部屋に閉じ込めた自分だけの月に、
政宗は軀の奥から昂りを覚える。







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