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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第38章 晴れの離宮




「……お茶、飲んでいきますか?」
気持ちを切り替えられず、不機嫌そうな顔のまま瑠璃は言った。


(何に蟠(わだかま)ってるんだ?)

藤隆姫に刀を突きつけたことはーー
違うと思う。

もちろん違う。


藤隆姫をすぐに追い出さなかったことか?
藤隆姫の勝手を放っておいたことか?
瑠璃よりも姫につきっきりだったことか?
書庫でのコトか?

政宗は色々思い当たる事を考えてみた。
多分それ、全部当たりだ。


最大は
「藤隆姫が政宗にベッタリだった。
政宗も満更でもなかったようですしっ?」
開き直った瑠璃。
「それは誤解だ。
俺がベッタリだった訳じゃないだろっ。
ベッタリだったのは確かだが、俺は迷惑してたっ」
「そうですかぁ?」
疑いの眼で見られる。
それでも瑠璃の関心の真ん中に今自分がいるのだと思うと悪くはない。

どころか、強気になれる程だった。








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