第37章 憎悪の結末
恐怖と落胆と失望とが混ざった藤隆姫の声に政宗が反応する。
「あ"?
今知ったのか?
あぁ、そうだ、俺の手は血でべっとりだ。
戦は楽しい遊び場だ。
お前を切っても何とも思わないぜ」
政宗にとって敵ならば、女だろうが男だろうが、童だろうが、なんだって関係ないのだ。
狂気の沙汰か、ニヤッと嘲笑しつつギラギラと燃える瞳に捉えられた藤隆姫は
「ひっ…」
後退りした。
「お前のその細い首切って、頭だけアイツの処へ送り返してやろうか?」
クククッ
政宗のゾッとするほど生々しい脅し文句に藤隆姫は失神寸前だった。