第37章 憎悪の結末
瑠璃は反射的に顔を背けた。
が、
「!い“ッッ〜」
顳顬(こめかみ)の横、側頭部を殴られた痛みを感じた。
「ひ、め、っ!やめて下さいっ」
そう大声で言っても、姫はもう一度腕を振り上げた。
瑠璃ももう一度その手首を掴み止める。
「ふじ…た…ひ、め…っ」
15、6歳の女の子の力より強く感じる。
全力で力一杯だからだ。
押される瑠璃も歯を食いしばる。
(力、つっよ…)
「アンタの、顔、なんて…みたくなーーいっ!‼︎」
力任せに押される腕。
「!!!」
眼を瞑った。
ドサッッ
「いっったぁぁーい!」