第34章 書庫での哀苛(R18)
「まさ…ね、がっ、待、て……」
「馬鹿っ、今、止まれな、っって、ぁくっ」
そう答えた政宗は、止めるどころか、
抽送をさらに加速させ、深い処を突き上げる。
「ゃ、あぁぁ、ふぁ…駄目、ダメッ…んぁ」
「俺もっ、ハッ、アッ、っ出……っくっっ、
出す、ぞっっ」
「あ"ぁん、イッちゃ…ぅんやぁーーー!」
「っ、瑠璃っっ!」
ビクビクと震える瑠璃の軀をきつく抱きしめて、最奥へと力一杯打ち込むと政宗もその欲望を解放した。
ドクドク…と政宗の己が爆ぜ、
快感となってその振動が全身を巡り、
鼓動となる。
はっ…ぁ…ハッ…ぁぁ…ん…ぁ…は…
全力疾走後の重い息が静かな部屋に籠る。
政宗が腕にかけていた瑠璃の片足を下ろすと、瑠璃はヘナヘナ…とその場に座り込んだ。
瑠璃の座る床の周辺には、
政宗の欲望の残英が溢れ、
点々と染みを作っていた。
「…悪い…お前が足りなくて、止められなかった……」
そういいながらも、悪びれた様子は政宗の声音からも態度からも感じられない。
優しさのない、平坦な声音だ。
政宗は淡々と乱れた自分袴を着付け直し、
立ったまま瑠璃を見下ろす。
光の無い、感情の読めない蒼い瞳で。