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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第32章 ぷでぃんぐ…てなんですか?-R18-(息抜き劇場)




フルンと震える黄色のプリン。
「流石、烏骨鶏の卵やわ…綺麗な黄金色〜」
瑠璃が蕩ける様にウットリと表現した。
「「いただきます」」
2人同時に口に入れた。
「旨い!」
「美味しいです!甘くて…玉子を食べてるのとも違う…何でしょう…初めてなので表現ができません」
三成が幸せそうな顔少し曇らせ、残念そうにプリンを見つめる。
「水羊羹みたいな食感だが、もっと重くて…飴みたいな強い甘さではないのに、玉子と乳と混ざって濃い甘さに感じるな」
政宗が的確な表現でプリンを表した。

「三成、お前のちょっと食わせろ。
…これなんで、縞模様なんだよ」
「カラメルと混ざってしまったんですよ、きっと」
三成のプリンを政宗が掬い上げると、
マーブル模様の断面が出てきた。
「ぁぁ、それでゆっくり注げって事か。
…あーん…俺のより甘いな」

「私も政宗様のを食べて良いですか?
…ハムッ…モグモグ…政宗様のは甘さが控えられていて食べやすいです!」
砂糖の量も全て同じなのだが、カラメルと混ざっていない政宗の方が、甘さを感じないのだった。
「瑠璃も喰ってみろよ。
ほらっ、あーーん」
政宗がプリンを匙に掬って差し出す。
「ありがとうございます。あ…ーーん、ん」
政宗の匙を躊躇いなく口に入れた瑠璃。
あーん、をされるのもいつの間にか慣れていた。
それを見た政宗は

(本当、可愛い仔猫だな)

とニンマリと笑った。
その横から、三成が負けじと言う。
「瑠璃様、私のプディングも喰べてみて下さいッ!」
童が競っているみたいだ。
「え?」
「はい、あーん、して下さい」
「…えっと…」
「瑠璃様、はい、あーん、デス」

困ったように微笑して三成をみている政宗は
三成の心うちを同じ男として理解はしているようだった。








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