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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第32章 ぷでぃんぐ…てなんですか?-R18-(息抜き劇場)




(プリン液の時から、三成様どうしたんだろう……)

男心に疎い瑠璃は解らなくて停止してしまっていた。

「…(困った…)」
期待の笑顔に「自分で食べますから」とも言えず。
「?瑠璃様?」
「う……では……ぁー…」

ゆっくりと瑠璃の唇が開き、赤い舌が覗く。
伏せ気味の眼が、そっと閉じ、匙とプディングが口の中に吸い込まれる。
「…ん……」
コクッと喉が動いて、流動して行くのを三成はジッと見ていた。


ドクッ、ドクッ…と叩くように鼓動が強く速くなる。
そして、全身がカッッと熱くなる。

(心の臓が頭の中にあるみたいですっ)


指先の液体を舐められた時は、直接、唇が触れて興奮を覚えた。
けれど、今、匙を咥える姿を見ただけで、
さっきよりもっと、興奮し渇望しているのを自覚する。


伏し気味の眼が柔媚で、
形の良い唇は淫美。
飲み込まれてゆく匙は口淫を彷彿とさせた。

(瑠璃様をこんなに淫視するなんて‼︎)

駄目だと思うのに、
思考の全てが煩悩に引き摺られる。


三成は真っ赤になった顔を上げないまま、
「すみません…瑠璃様…私は…
…いけない事をしてしまったと思いますっ。
プディングの事教えてくださってありがとうございましたっ。
残りは後で頂きますのでっ」
と言うと、匙を投げ出した。
「政宗様、お許し下さいッッ」
政宗にも恩赦を乞い、台所から逃げるように出て行った。
「三成様⁉︎」
「そっとしとけ」
「政宗?何で……笑ってるの?」
「ただの俺らの事情だ」
ククク…。


「俺ら」の、
そう、男の軀の事情。

政宗は三成が何故飛び出し、
これから何処で何をするのか、予測済みだった。








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