第32章 ぷでぃんぐ…てなんですか?-R18-(息抜き劇場)
政宗退陣の為、なんとかプリン液を器に注ぎ終わり、蒸し器にいれた。
「1分ほど蓋をして蒸したら、箸を咬ませて弱火で25分……」
タイマーも時計も無いこの時代に、
繊細な洋菓子は難しいと、痛感する。
「ここは政宗の感で今から半刻を数えて下さい。
重要な任務です。
信頼していますね💕」
美しい笑顔を作って、丸投げした。
「やな奴だな、お前…」
「政宗だって意地悪な悪戯したじゃないですか、ね?三成様」
「*悪の報いは針の先、ですね、政宗様」
三成と瑠璃は悔しそうな政宗を他所に、顔を見合わせて笑った。
「おい、半刻前だ。どうする?」
「蓋を開け、竹串を刺してみて液が上がってこなければ完成です」
その説明を聞き、政宗がテキパキと行動に移す。
「〜んー…よしっ、良いみたいだぜ。
粗熱が取れれば完成だろっ」
本当に嬉しそうに、政宗が振り向いた。
「冷やすと美味しいですが、出来立ても美味しいと思います」
「でわ、片付けをしてから試食デスね!」
三成も満面の笑顔だ。
※悪ノ報ハ針先…悪い事をした報いはすぐにやって来る。