第32章 ぷでぃんぐ…てなんですか?-R18-(息抜き劇場)
「あ…////////」
三成は、まっっっ赤になりながら瑠璃の唇を見つめていた。
クククククク……
政宗は三成がどんな気持ちで一連の行動を見ているのかが分かって、笑いが止まらなかった。
一種の優越感。
政宗が砂糖を煮詰め焦がしカラメルを作り、
薄くて美しい白磁の湯呑みに注ぐ。
「三成、お前の分も準備出来たぞ」
「ありがとう御座います!」
2段の蒸籠からも湯気が出ている。
「三成様、プリン液はゆっくり注いで下さいね」
微笑むと
「ハイ!」
キラキラの甘い笑顔で返事をした。が、
三成の持つ柄杓が小刻みに揺れて、
湯呑みに当たりチリチリと音がして、
不安で堪らない。
「何を緊張することがあるんですか?」
ため息と共に瑠璃が背後から三成の腕を助ける。
「さぁ、ゆっくり、大丈夫溢しませんよ」
のはずなのに、
(プルプルがひどくなった…何で?)
瑠璃が変な顔をしていると、政宗かニヤニヤしながら言った。
「あーあー、お前のせいだぞ」
(何で?)
政宗をムーッと睨めば
「お前がそんなにくっついてるからだ。
ほら、もっとくっついてみろ」
鼻にかかる低くて甘い声で耳元に言われ、
そっと身体を押され、三成の背中にもっとピッタリと密着する。
カタン!
三成が柄杓を鉢に取り落とした。
見れば首まで真っ赤な林檎か茹で蛸、茹で蟹みたいになってプルプルしている。
「み、三成様…ごめんなさい…」
「い、いえ…瑠璃様のせいでは、ありません…私が煩悩を…す、捨て、きれず…」
台に手を突っ張って頭を垂れ、何かに耐えている。
ククク…政宗は三成を見て笑う。
(政宗っ、人が悪いわ!)
瑠璃が政宗を睨んでいると
「政宗様…私で遊んでいらっしゃいますか?💢」
三成が、耐えるような声を出し振り向いた。
三成の怒りに一旦 引き下がった政宗の陣。